株式投資を始めてからというもの、避けて通れないのが「決算書」の壁です。 色々な入門書を読んではみたものの、専門用語の羅列に頭が真っ白になり、何度も「自分には向いていないのかも……」と諦めかけました。
でも最近、ちょっと面白い視点を見つけました。それは、「きれいな決算書」を読み解こうとするのを一旦やめて、「不正会計の事例」を追いかけてみるという方法です。
これが意外なほど、私の勉強の突破口になりそうなんです。
「なぜ?」の先にあるドラマが、会計への入り口だった
不思議なことに、教科書の「売上高の計上基準」を読んでいる時はあんなに眠かったのに、東芝やニデックなどの「不祥事のニュース」を読んでいる時は、驚くほど頭に入ってくるんです。
「なぜ、こんな立派な企業がこんなことを?」 「現場では一体何が起きていたんだろう?」
そうやって事件の背景を調べていくと、自然と「利益を出すことのプレッシャー」や「社内の力関係」が見えてきます。教科書で用語を丸暗記するよりも、「この仕組みがあるから、こんな不正が起きるのか!」という発見の方が、ずっと記憶に残ることに気づきました。
「粉飾」の影に必ずある、現場の悲鳴
最近のニュースや書籍(週刊東洋経済の特集など)を追いかけていて、一つ、強く感じることがあります。 それは、「粉飾決算の裏には、ほぼ間違いなく『パワハラ』が存在している」という事実です。
「赤字は悪だ」「絶対達成しろ」。 トップからの強烈なプレッシャーが、現場を追い詰め、数字を歪めるしか道がないところまで追い込んでいく……。そんな組織の姿を想像すると、決算書の数字が冷たい記号ではなく、現場で苦しむ人たちの悲鳴のように見えてきました。
もちろん、私が決算書を完璧に読めるようになったわけではありません。でも、「数字の裏には人間がいる」と意識するだけで、ただ眺めるだけだった決算資料が、少しずつ「物語」として読めるようになってきた気がします。
「わかったフリ」はやめて、泥臭く追いかけてみる
投資家として、不正に巻き込まれるのは絶対に避けたいところです。だからこそ、これからも「不正会計の手口」を調べることで、決算書の読み方を泥臭く、じっくりと学んでいこうと思います。
「売上債権の回収期間が長いのはなぜ?」 「この企業の目標設定、ちょっと厳しすぎない?」
そんな風に、疑い深い目で見られるようになっただけでも、大きな成長……かもしれません(笑)。
もし同じように決算書に苦戦している方がいたら、ぜひ一緒に「事件簿」から学んでみませんか? 遠回りなようでいて、これが一番の近道だと信じて、これからも勉強を続けてみます。
